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2024/05/03 03:02 |
1日遅れましたけど(汗)
エイプリルフール話を書いてみましたあああすいませんんん(ノД`) 
本当は当日に間に合わすつもり満々だったのに・・・・。
しかもこれプロットとかちゃんと考えてたはずなのに、プロット完全無視な出来になっております
そして毎度のことながら表現力が乏しいのと構成力がないので、ひっじょーーーーーーに残念な出来になってます 
最後らへんやっつけになってしまった(>_<;)
もっと精進しますbbbb
これ書いてるときのBGMがボカロだったせいか、ボカロの曲にはまりだしてますヒイヒイ
はまると抜け出せなくなるから距離置いてたのに・・・・あれっ?
ただボカロはボカロでも歌ってみたの人の歌に惚れてます 
歌がうまい人ってほんと羨ましい
もっと書こうと思ってたことはたくさんあるんですけどとりあえずここらへんで
5月のインテもしかしたら~的なことを企んでるので、そのことが決まったらまた上がります!
へたくそではありますが、少しでも楽しんでもらえたら幸いです
掲載期間は4月上旬を目処にしております
でわでわノシ












                 エイプリルフール 


―――事の始まりはリボーンの一言からだった。

 
「ヒバリに嘘をついてこい」
 
部屋に入ってくるなり、残り数少ない春休みを満喫するように、奈々にお願いして買ってもらった格闘ゲームをプレイしている綱吉に言い放つ。突然の思わぬ言葉に、綱吉はゲーム画面から目を離しリボーンのいるドアの方へ振り向く。途端、テレビからK・Oという声が聞こえたが、そんなことを気にしている場合ではない。
 
 
「おまっ・・・・・、そんなの無理に決まってるだろ!?しかもあのヒバリさんに!??無理無理!絶対に無理!!」
「そんなのやってみなくちゃ分かんねぇぞ。やる前から無理だって決めつけんな」

ガチャリッと銃口を向けられたが、それでもここで引き下がるわけにはいかない。いくらリボーンの頼みだとはいえ、嘘なんてついたらヒバリに咬み殺されることは必然だ。もっと悪ければ病院送りにされるかもしれない。
新学期早々病院で過ごすなんて絶対にお断りだ。リボーンに逆らえば今まで以上に厳しい修行が増えたり、スパルタ式でやりたくもない勉強をさせられたりなど、地獄の日々を送ることになってしまうが、それでもヒバリに咬み殺されるよりかはましだ。気持ちよく新学期を迎えるため、是が非でも阻止しなければならない。

(何を言われても死ぬ気で断ってやる!)
 
そう心に強く誓い、覚悟を決める。
 
―――だがしかし、その誓いはなんとも呆気なく破れてしまった。



◇◇◇◇◇◇


「ヒバリさんになんて嘘をつこう・・・」
 
はぁ、と溜め息を吐きながら、綱吉は重い足取りで歩いていた。向かう場所はもちろん、雲雀がいるであろう並盛中だ。ここ以外、彼がいそうな場所なんて思いつかない。 
春休みだし、さすがにいないだろうとも思ったが、以前学校でランボやイーピン達を連れて雪合戦をした際、雲雀が来ていたのを思い出した。あれは確か冬休みに入っていたような気がする。そう考えると、冬休みに来ていたのに春休みで来ないのはおかしい。つまり、雲雀は連休中でも学校に来ない日はない。
いくらヴァリアー戦やミルフィオーレ戦を通し少しは話すようになったといっても、綱吉にとって雲雀は恐怖の対象でしかなかった。そんな彼に嘘なんてついたらどうなるか、考えただけでも恐ろしい。
はぁ、とまた大きな溜め息を吐き、空を見上げる。空は今の綱吉の心を映したかのように、一面に雲が広がっていた。そして先ほどまでのやりとりを思い出し、がくんと肩を落とす。
 
(俺ってほんとダメツナだよなー・・・)
 
ズボンのポケットに手を入れ、リボーンから渡された一枚の紙切れを取り出す。それを広げると、『来週の日曜、10時に並盛広場で待ってます』と彼女らしい、小さく丸っこい字で書かれていた。その書いてある文字を見るたび、思わず顔が綻びてしまう。自分でもなんて安直な人間なんだと思うが、それでも自分から遊びさえ誘えれない綱吉にとったらこんなチャンスはない。しかも今回は二人だけで遊びに行けるらしい。雲雀に咬み殺されるのは嫌だが、その倍以上に憧れの京子ちゃんと二人だけのデートに心惹かれてしまい、気が付けばあの無茶な頼みを了承していた。まさに「苦あれば楽あり」のことわざ通りだと思う。結局リボーンの思惑にははまってしまったが、大きな楽しみが待っているからこそあまり苦には思わなかった。そのため、雲雀につく嘘を考えるよりも、京子ちゃんと遊ぶことで頭がいっぱいだった。
どこへ行こうか、何をしようか。商店街でブラブラするのもいいけど、新しくアトラクションができた遊園地へ行くのもいいな。絶叫系やフリーフォールが好きだって言っていたし、ショップ街も大きくて有名だからショッピングが好きな京子ちゃんもきっと喜んでくれるだろう。そして一緒に観覧車に乗って、頂上に来たところで告白ができれば・・・・。
しかし、いざそうなったとしても、結局言えず仕舞いで帰る自分の姿が容易に想像できて―――。
 
「好きです・・・って言うだけなのになぁ。せめて付き合ってくださいぐらいは・・・・・」
 
言いたい、と言おうとした瞬間、いつのまにいたのか目の前にはこれから会いに行くはずの雲雀の姿があった。
なぜ彼がこんなところにいるのか、もしかして見回りの時間だったのだろうか。突然の彼の登場にぽかん、と開いた口が塞がらない。だが、綱吉はそんなことよりも気になって気になって仕方がないことがあった。
―――それは今しがた呟いたあの言葉。
もしも聞かれていたら、恥ずかしさで死んでしまいそうになる。緊張のあまり渇ききった喉を潤すように、ごくりと唾液を飲み込み、恐る恐る聞いてみる。
 
「あの・・・・雲雀さん。さっきのもしかして聞いてたり・・・とかは・・・・・」
「君の方から言ってくるなんて思ってもみなかったけど、いいよ。僕と遣り合いたいんでしょ?」
「いいえいいえ!そんな雲雀さんとヤリあうだなんて出来ません!っていうか俺はノーマルです」
「ふうん、僕は別に構わないけど死ぬ気になったほうがいいんじゃない。君、死ぬよ?」
「そんなことに死ぬ気になりたくありません!お願いですから雲雀さん正気に戻ってえええ」
「はっ?僕は正気だけど・・・・。まぁいいや、ここだと場所が悪いし学校に行ってしようか」
 
ぐいっと腕を掴まれ、歩き出す方向は並盛中。まさかの貞操の危機に、綱吉も躍起になって雲雀の手を離そうとするが、超死ぬ気モードでもない綱吉の力では雲雀に敵うわけもなく。雲雀に嘘をつこうとするからこんなことになってしまったんだと後悔しても、時すでに遅しである。
 
(エイプリルフールなんて大っ嫌いだー!!)
 
雲雀に連行されながら、心の中でそう叫ばずにはいられなかった。この後、2人は並中へ行くのだが、そこで本当に闘ったのか、はたまた綱吉の考え通りになったかは皆さんのご想像に。
 

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2010/03/30 09:46 | Comments(0) | TrackBack() | ヒバツナSS

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