原稿の方が進まないので気分転換に友人にもらったネタで何か書こうかなっと。
プロットもなにも作らず想いのまま書いたので意味不明すぎました。
あっそれはいつものことでした。
突然始まって突然終わります。
ネタをくれた友人、そしてこれを読んでくださった方々すいませんでした。
ちなみに、斎藤さんの鞄のなかには絶対にあれは入ってると思ってのSSとなっております。
斎藤さん=あれ、ですよね
すいません黙ります
プロットもなにも作らず想いのまま書いたので意味不明すぎました。
あっそれはいつものことでした。
突然始まって突然終わります。
ネタをくれた友人、そしてこれを読んでくださった方々すいませんでした。
ちなみに、斎藤さんの鞄のなかには絶対にあれは入ってると思ってのSSとなっております。
斎藤さん=あれ、ですよね
すいません黙ります
―――くしゅん、と
あの一件以来、千鶴と斎藤は一緒に帰るようになり、今日も初々しくも手を繋いで道を歩いていた時。
小さなくしゃみが突然吐き出される。
記録的な猛暑だった夏が終わり、ようやく涼しい秋がやってくるかと思いきや、まるで冬が来たような寒さにまで下がった10月初め。学校の生徒の中にはその気温の落差に体調を崩す者もおり、斎藤も自分の体調管理には気をつけていたが―――。
「大丈夫か、千鶴?」
「あっ、はい。少し鼻がむずむずしただけですから」
大丈夫ですよ、と心配する斎藤ににっこり笑う千鶴。
例年より早く制服の衣替えは行われており、千鶴もブラウスの上に薄茶色のセーターを着てはいた。しかし時折吹く、肌を刺すような冷たい風が直接足に当たるため、ズボンを穿いている斎藤とは感じる寒さが違うのだろう。風邪を引いてしまわないよう、何か掛けるものはないかと鞄の中をごそごそ探る。すると手に柔らかい感触のものがあたり、それを引き抜く。
「気休めにしかならないが、ないよりはましだろう」
身体の小さい千鶴には少し長い―――毛糸で編まれた真っ白のマフラーを千鶴の首に巻き始める。そんな予期せぬ斎藤の行動に、千鶴は戸惑いを見せる。
「あの・・・斎藤さん」
―――これ・・・は?
首に巻かれたマフラーをそっと触り、斎藤に尋ねる。千鶴のくりりっとした大きな浅緋色の瞳で見られ、何故か言葉に詰まる。千鶴は寒いとは一言も言ってはいないのに、勝手に解釈してあまつさえ断りもなしにマフラーまで巻いてしまったことに、今更ながら反省する。
しかしここで言わなかったら、また拗れてしまいそうで。しどろもどろながらも言葉を連ねる。
「先程くしゃみをしていただろう・・・?それで千鶴が風邪を引いてしまってはいけないと思ったのだ・・・。何も言わずにしてすまなかった」
またいらぬ気を使ってしまったのだろうか・・・、しょんぼりと肩を落とす斎藤。だが、隣からくすっと笑う声が聞こえた。
「斎藤先輩が謝る必要なんてないですよ。むしろお礼を言わないといけないぐらいです。私のことを心配してくださってありがとうございました。マフラー、すごく暖かいです」
「そうか・・・。それなら良かった」
千鶴の言葉にほっと胸を撫で下ろす。そして安心したところで、いつまでも道端で立ち往生していても仕方がないため、帰るかと千鶴に手を伸ばす。その差し出された手に、千鶴も自分の手を重ねる。
指と指を絡める恋人繋ぎで―――。
思わぬことで驚いたが、それじゃあ帰りましょうかと千鶴の、少し赤らんではいたが微笑む顔を見て斎藤は何も言わずただ、あぁとだけ答え帰路についた。
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